RSウイルス感染症の患者数の増加について

概要

        栃木県保健福祉部 平成28年10月13日


栃木県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち48か所を小児科定点としてRSウイルス感染症などの疾病について、発生動向調査を実施しています。調査結果は以下のとおりです。

今年は例年より早い平成28年第35週(8月29日(月曜日)から9月4日(日曜日)まで)から報告数の増加がみられ、平成28年第40週(10月3日(月曜日)から10月9日(日曜日)まで)のRSウイルス感染症の報告数は、県内の一定点医療機関当たり3.04と、平成28年第39週(9月26日(月曜日)から10月2日(日曜日)まで)における報告数2.15から大幅に増加しています。


県内における定点当たり報告数
集計期間 第31週
8/1〜8/7
第32週
8/8〜8/14
第33週
8/15〜8/21
第34週
8/22〜8/28
第35週
8/29〜9/4
第36週
9/5〜9/11
第37週
9/12〜9/18
第38週
9/19〜9/25
第39週
9/26〜10/2
第40週
10/3〜10/9
県内報告数 6 3 4 9 27 51 77 76 103 146
定点当たり 0.13 0.06 0.08 0.19 0.56 1.06 1.60 1.58 2.15 3.04

注 上記の「県内報告数」は、県内で指定された小児科定点(48医療機関)からの1週間当たりの患者報告数(人)を意味し、「定点当たり」は、1週間に一定点医療機関からどのくらいの報告数(平均:人)があったかを表す数値です。


県内における定点当たり報告数 保健所別
保健所 宇都宮市 県 西 県 東 県 南 県 北 安 足 合 計
報告数 38 2 22 18 56 10 146
定点当たり 3.45 0.40 5.50 1.64 5.60 1.43 3.04

保健所管内別報告数の推移
期 間 第36週 第37週 第38週 第39週
報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり
宇都宮市 7 0.64 12 1.09 6 0.55 20 1.82
県 西 0 0.00 3 0.60 1 0.20 1 0.20
県 東 9 2.25 6 1.50 10 2.50 12 3.00
県 南 6 0.55 10 0.91 10 0.91 16 1.45
県 北 22 2.20 36 3.60 43 4.30 48 4.80
安 足 7 1.00 10 1.43 6 0.86 6 0.86

注 RSウイルス感染症について、国立感染症研究所の感染症発生動向調査システムによる警報及び注意報レベルの基準値は設定されていません。


RSウイルスについて


RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染により引き起こされる急性の呼吸器感染症です。潜伏期間は2日から8日です。乳幼児では上気道症状(鼻汁、咳など)から始まり、その後下気道症状(気管支炎、肺炎、細気管支炎)となり、38度から39度の発熱が出現することもあります。1歳未満(特に生後6か月未満)の乳児や、心肺に基礎疾患を有する小児が感染すると、喘鳴や呼吸困難などの重い症状を引き起こし、呼吸管理が必要となることもあります。一方で、年長児や成人の再感染もよく見られ、気管支炎を発症する場合もありますが、上気道炎だけに限定されることが多くなります。小児の間では急速に流行し、2歳までに大部分の小児が感染します。


予防対策について


咳やくしゃみなどで飛び散った病原体(ウイルス)を吸い込んで感染する(飛沫感染)ほか、病原体が付着したドアノブなどに触れて感染する(接触感染)ことから、感染予防対策としては、次のことが推奨されます。

  1. 普段から、うがいや手洗いを励行してください。外出後や特に食事の前、乳幼児の世話の前後には、流水で石けんを用いて、手洗いを十分に行ってください。
  2. 症状がある場合や流行時期において、混み合った場所ではマスクの着用を心がけてください。
  3. 感染した小児を看護する際は、鼻汁など分泌物の処理や取扱いに注意してください。また、ウイルスの排泄は、症状が改善してからも、しばらくの間持続しますので、注意が必要です。
  4. 普段から、バランスのよい食事や十分な睡眠をとってください。
  5. 症状が出てきたら、早めに医療機関を受診してください。

相談窓口


感染症情報センターホームページのトップに戻る