結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成31年4月11日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. インフルエンザは、前月に比べ報告数が0.17倍と大幅に低い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で0.39倍と大幅に低い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、やや低い水準で推移しています。
  2. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が0.84倍とやや低い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.04倍とほぼ同様の水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  3. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、前月に比べ報告数が1.30倍とかなり高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.54倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。

疾病の予防解説

3月に県内で多く発生した感染症のうち、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について解説します。いずれも感染症法に基づく5類感染症定点把握疾患です。これらの感染症は、手洗いなどによる予防が有効です。日頃から、バランスの良い食事や十分な休養を心がけ、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。


疾病名 原因と潜伏期間 症状 予防対策
感染性胃腸炎 ノロウイルス、ロタウイルスなど多くのウイルスや、細菌、寄生虫など
1〜2日間
主な症状として、激しい吐き気やおう吐、腹痛、下痢、発熱などが現れます。一般に2〜3日で軽快しますが、乳幼児や高齢者などでは重症化し、脱水症状などを起こす場合もあります。治療は、ウイルス性の場合は水分補給などの対症療法が中心となります。また、下痢等の症状消失後もウイルスの排出が1週間程度続くと言われています。細菌や寄生虫による場合は、病原体に対する特異的な治療が必要です。 普段から手洗いを徹底しましょう。ノロウイルスは、食品の中心温度85℃〜90℃で90秒以上加熱をすることにより感染力がなくなります。おう吐物などの処理は、使い捨てのマスク・手袋等を着用し、しっかりとふき取り、ビニール袋に密封して捨てましょう。おう吐物などがあった場所を次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 A群溶血性レンサ球菌
2〜5日間
突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛などが見られ、しばしばおう吐を伴います。また、発症早期には白苔に覆われた舌がみられ、その後苺舌となります。さらに、菌の産生する毒素に免疫のない人ではしょう紅熱となり、全身に症状が出ることもあります。 合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患が見られます。まれに、劇症型溶血性レンサ球菌感染症など重症化することもあります。 通常は患者との接触によって感染し、いずれの年齢でも起こり得ますが、学童期の小児に最も多く見られ、家庭、学校などの集団での感染が多くみられます。 患者との濃厚接触を避けることが予防につながります。うがい・手洗いの徹底に努めましょう。 症状が出てきたら、早めに医療機関を受診しましょう。 治療には抗生物質が有効です。リウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症予防のために、医師の指示に従って確実に内服することが重要です。
            参考)国立感染症研究所 ホームページ
                    厚生労働省 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

平成31年3月(10週から13週:3月4日から3月31日)に県内で発生した警報および注意報はありませんでした。



関連データ

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