結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成30年10月11日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. RSウイルス感染症は、前月に比べ報告数が1.86倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で0.57倍とかなり低い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  2. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が0.95倍とほぼ同様の水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.02倍とほぼ同様の水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。

疾病の予防解説

冬季に多く発生する感染症には、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、インフルエンザなどがあり、いずれも感染症法に基づく5類感染症定点把握疾患です。これらの感染症は、手洗いなどによる予防が有効です。日頃から、バランスの良い食事や十分な休養を心がけ、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。


疾病名 原因と潜伏期間 症状 予防対策
RSウイルス感染症 RSウイルス
2〜8日間
発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続き、その後下気道炎症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。何度も感染と発病を繰り返しますが、乳児の初感染時は、下気道症状を起こす危険性が高いです。生後1歳までに半数以上が、3歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに1度は感染するとされています。 子どもが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒しましょう。流水・石鹸による手洗いやアルコール製剤による手指消毒が効果的です。症状が出たら咳エチケットを心がけ、マスクを着用しましょう。
感染性胃腸炎 ノロウイルス、ロタウイルスなど多くのウイルスや、細菌、寄生虫など
1〜2日間
主な症状として、激しい吐き気やおう吐、腹痛、下痢、発熱などが現れます。一般に2〜3日で軽快しますが、乳幼児や高齢者などでは重症化し、脱水症状などを起こす場合もあります。治療は、ウイルス性の場合は水分補給などの対症療法が中心となります。また、下痢等の症状消失後もウイルスの排出が1週間程度続くと言われています。細菌や寄生虫による場合は、病原体に対する特異的な治療が必要です。 普段から手洗いを徹底しましょう。ノロウイルスは、食品の中心温度85℃〜90℃で90秒以上加熱をすることにより感染力がなくなります。おう吐物などの処理は、使い捨てのマスク・手袋等を着用し、しっかりとふき取り、ビニール袋に密封して捨てましょう。おう吐物などがあった場所を次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
インフルエンザ インフルエンザウイルス
1〜3日間
38℃以上の発熱と、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。併せて、のどの痛み、鼻水、咳など一般的な風邪と同じような症状も見られます。感染経路は、咳などで飛び散ったウイルスを吸い込んで感染する(飛沫感染)ほか、ウイルスが付着したドアノブなどに触れて感染する(接触感染)場合などがあります。例年1月〜3月頃にかけて患者数が増加する傾向が見られます。 石けんによる手洗いや、手指消毒が重要です。室内では、加湿器などで適度な湿度(50〜60%)を保つことも効果があります。流行時期は人ごみを避け、外出時はマスクを着用しましょう。咳などの症状のある方はマスクを着用しましょう。症状がある場合、早めに医療機関を受診しましょう。解熱後もウイルスを排出し他の人に感染させる可能性があるため、注意しましょう。インフルエンザワクチンは、重症化防止に有効とされています。
            参考)国立感染症研究所 ホームページ
                    厚生労働省 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

平成30年9月(36週から39週:9月3日から9月30日)に県内で発生した警報および注意報はありませんでした。



関連データ

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