結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成30年6月14日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が0.89倍とやや低い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.27倍とかなり高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  2. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、前月に比べ報告数が1.18倍とやや高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.17倍とやや高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  3. 伝染性紅斑は前月に比べ報告数が2.17倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で14.40倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。

疾病の予防解説

梅毒は、感染症法に基づく5類感染症、全数把握疾患の性感染症です。梅毒は我が国では減少傾向でしたが、近年は10歳代から40歳代の性的接触による感染が増加しています。本県における報告件数は、2018年6月7日現在で17件(男性12名、女性5名)です。2016年は、46件(男性26名、女性20名)、過去10年間で最も多かった昨年2017年は59件(男性42名、女性17名)のうち、感染していても症状がなく、検査を受けて初めて感染していることが判明した患者(無症候病原体保有者)が23件報告されています。

梅毒は、全国においても患者が増加していることから、他の性感染症とともに、注意しましょう。

なお、県内の5カ所の広域健康福祉センター及び宇都宮市保健所では、HIV/AIDSの検査とともに梅毒の検査を匿名・無料で受けることができます。予約が必要な場合がありますので、事前に検査実施日時を確認し検査を受けるようにしましょう。

       ●県内の性感染症検査実施日時は、下記の栃木県ホームページから確認できます。

         栃木県 ホームページhttp://www.pref.tochigi.lg.jp/e04/welfare/hoken-eisei/kansen/hp/hivkensa.html


疾病名 梅 毒
疾病の特徴や症状   梅毒トレポネーマの感染によって引き起こされる性感染症です。
  感染経路は、感染者との性行為です。まれに血液感染や、感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する母子感染もあります。
  3〜6週間程度の潜伏期を経て、経時的に様々な症状が現れます。その間、症状が一時的に軽快する場合があり、治療が遅れる原因となっています。第T期梅毒では感染した部分にしこりや痛みのない潰瘍などの症状が現れます。第U期梅毒では、梅毒特有の皮疹や発熱、倦怠感など全身に症状が現れ、晩期梅毒では、ゴム腫、心血管症状や神経症状などが起こります。
疾病の予防対策など   梅毒の治療は、ペニシリンの内服が基本となります。早期に治療を始めることが重要です。
  他の性感染症に感染すると、梅毒に感染しやすくなりますので、性感染症の治療は最後までしっかり行う必要があります。
  梅毒の予防は、感染者との性行為を避けることが基本です。コンドームの使用は、予防効果が示唆されていますが、完全に予防できるわけではありません。特に不特定多数との性行為は避け、気になる症状がある場合には、パートナーとともに検査を受けることをお勧めします。
            参考)国立感染症研究所 ホームページ
                    厚生労働省 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

平成30年5月(18週から22週:4月30日から6月3日)に県内で発生した警報および注意報は次のとおりです。


感染症流行の警報・注意報状況
第18週
(4/30〜5/6)
第19週
(5/7〜5/13)
第20週
(5/14〜5/20)
第21週
(5/21〜5/27)
第22週
(5/28〜6/3)
伝染性紅斑 【警報】
県北
【警報】
県北
【警報】
県北
流行性角結膜炎 【警報】
県西
【警報】
県西

関連データ

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