結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成30年5月17日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が1.72倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.31倍とかなり高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、やや低い水準で推移しています。
  2. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、前月に比べ報告数が1.28倍とかなり高い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.63倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。

疾病の予防解説


国内で患者の届出数が増加している麻しんについて解説します。

栃木県では、平成29(2017)年の届出は0件、平成30(2018)年は、現在点、麻しんの届出はありません。

麻しんは感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づく五類感染症、全数把握疾患で、流行状況を正確に把握できます。また、学校保健安全法により、麻しんは第2種の学校感染症となっており、解熱後3日を経過するまでが出席停止基準となっています。

麻しんにかかった人と接触した、または麻しん患者が滞在していた場所を訪れた後に発熱を認めた場合は、あらかじめ医療機関に電話をし、麻しんにかかった可能性があることを伝えた上で、受診方法を確認してから受診してください。


疾病名 麻しん(はしか)
原因と潜伏期間   麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染など様々な感染ルートがあり、その感染力は極めて強いです。
  麻しんに対して免疫がない人が感染した場合、ほぼ100%の人が10日〜12日間の潜伏期間で発症します。
症状   38℃前後の発熱が2〜4日間続き、咳、鼻汁、結膜の充血、眼脂(眼やに)などがみられます。その後、39℃以上の高熱が出るとともに、発疹が出現します。発疹出現後3〜4日続いた発熱は解熱し、全身症状も改善、発疹は色素沈着を残して消退します。合併症がなければ、7〜10 日後には回復します。
  麻しんウイルスに感染すると、一過性に免疫機能が低下するため、麻しんウイルスだけでなく、合併した別の細菌やウイルス等による感染症が重症化する可能性があります。肺炎は比較的多い合併症で、脳炎とともに麻しんによる2大死亡原因といわれています。また、麻しんにかかった後4〜8年(平均7年)が経過してから亜急性硬化性全脳炎(SSPE)などの重篤な合併症を発症することがあります。
予防対策   麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクのみでは予防できません。そのため、ワクチンによる予防が最も重要です。ワクチンの接種をうけた後2週間後から麻しん特異的な血中抗体が出現しますが、麻しん患者と接触後、緊急(72時間以内)に麻しん含有ワクチンの接種をうけることで、発症を予防できる可能性があります。
  唯一の予防方法は、ワクチンの接種を受けることで、麻しんに対する免疫を獲得することです。また、ワクチンの接種を2回うけることで、十分な免疫を獲得することができると言われています。
  麻しんにかかったことがなくワクチン接種を受けたことのない方など麻しんに対する免疫が不十分であると思われる場合は、ワクチン接種についてかかりつけ医に相談しましょう。また、特に医療従事者や学校関係者・保育福祉関係者など麻しんにかかるリスクの高い方や、麻しんにかかると周囲への影響が大きい場合、流行国へ渡航するような場合は、2回目の予防接種についてかかりつけ医に相談しましょう。
  また、定期の予防接種の対象者は無料で接種することができますので、お住まいの市町にお問い合わせください。
  ◎定期予防接種の対象期間は次のとおりです。
  第1期 生後12月から生後24月まで
  第2期 5歳以上7歳未満であって、小学校就学前の1年間 
            参考)国立感染症研究所 ホームページ
                    厚生労働省 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

平成30年4月(14週から17週:4月2日から4月29日)に県全域及び各保健所管内で発生した警報および注意報はありませんでした。





関連データ

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