結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成29年12月14日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)


  1. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が2.21倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期と比べると、報告数で0.31倍と大幅に低い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  2. インフルエンザは、前月に比べ報告数が16.18倍と大幅に高い水準で推移しています
    前年同期と比べると、報告数で0.46倍と大幅に低い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較してやや高い水準で推移しています。
  3. 手足口病は、前月に比べ報告数が0.65倍とかなり低い水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で3.83倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、大幅に高い水準で推移しています。

病気の予防解説


(1)冬季に多く発生する感染症

冬季に多く発生する感染症には、感染性胃腸炎、インフルエンザなどがあります。

これらの感染症は、手洗いなどによる予防が有効です。

日頃から、バランスの良い食事や十分な休養を心がけ、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。


疾病名 原因と潜伏期間 症状 予防対策
感染性胃腸炎 ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなど
1〜2日間
主な症状として、激しい吐き気やおう吐、腹痛、下痢、発熱などが現れます。一般に2〜3日で軽快しますが、乳幼児や高齢者などでは重症化し、脱水症状などを起こす場合もあります。治療は、水分補給などの対症療法が中心となります。また、下痢等の症状消失後もウイルスの排出が1週間程度続くと言われています。 普段から手洗い、うがいをしましょう。ノロウイルスは、食品の中心温度を85℃〜90℃で90秒以上加熱をすることにより感染力がなくなります。おう吐物などの処理は、使い捨てのマスク・手袋等を着用し、しっかりとふき取り、ビニール袋に入れて密封し捨てましょう。おう吐物などがあった場所を次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
インフルエンザ インフルエンザウイルス
1〜3日間
38℃以上の発熱と、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。併せて、のどの痛み、鼻水、咳など一般的な風邪と同じような症状も見られます。感染経路は、咳などで飛び散ったウイルスを吸い込んで感染する(飛沫感染)ほか、ウイルスが付着したドアノブなどに触れて感染する(接触感染)場合などがあります。例年1月〜3月頃にかけて患者数が増加する傾向が見られます。 石けんによる手洗いや、手指消毒が重要です。室内では、加湿器などで適度な湿度(50〜60%)を保つことも効果があります。流行時期は人ごみを避け、外出時はマスクを着用しましょう。咳などの症状のある方はマスクを着用しましょう。症状がある場合、早めに医療機関を受診しましょう。解熱後もウイルスを排出し他の人に感染させる可能性があるため、注意しましょう。インフルエンザワクチンは、重症化防止に有効とされています

参考)国立感染症研究所 ホームページ
     厚生労働省 ホームページ

(2)梅毒

梅毒は、感染症法に基づく5類感染症、全数把握疾患の性感染症です。梅毒は我が国では減少傾向でしたが、近年は10歳代から40歳代の性的接触による感染が増加しています。本県における報告件数は、12月3日現在で55件(男性40名、女性15名)となり、過去10年間で最も多かった2016年の46件を上回っています。また、2017年に報告があった55件のうち、感染していても症状がなく、検査を受けて初めて感染していることが判明した患者(無症候病原体保有者)が22件報告されています。

梅毒は、全国においても患者が増加していることから、他の性感染症とともに、注意しましょう。

なお、県内の5カ所の広域健康福祉センター及び宇都宮市保健所では、HIV/AIDSの検査とともに梅毒の検査を匿名・無料で受けることができます。予約が必要な場合がありますので、事前に検査実施日時を確認し検査を受けるようにしましょう。


疾病名 梅毒
疾病の特徴や症状   梅毒トレポネーマの感染によって引き起こされる性感染症です。
  感染経路は、感染者との性行為です。まれに血液感染や、感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する母子感染もあります。
  3〜6 週間程度の潜伏期を経て、経時的に様々な症状が現れます。その間、症状が一時的に軽快する場合があり、治療が遅れる原因となっています。第T期梅毒では感染した部分にしこりや痛みのない潰瘍などの症状が現れます。第U期梅毒では、梅毒特有の皮疹や発熱、倦怠感など全身に症状が現れ、晩期梅毒では、ゴム腫、心血管症状や神経症状などが起こります。
疾病の予防対策など   梅毒の治療は、ペニシリンの内服が基本となります。早期に治療を始めることが重要です。
  他の性感染症に感染すると、梅毒に感染しやすくなりますので、性感染症の治療は最後までしっかり行う必要があります。
  梅毒の予防は、感染者との性行為を避けることが基本です。コンドームの使用は、予防効果が示唆されていますが、完全に予防できるわけではありません。特に不特定多数との性行為は避け、気になる症状がある場合には、パートナーとともに検査を受けることをお勧めします。

参考)国立感染症研究所 ホームページ
     厚生労働省 ホームページ

感染症流行の警報・注意報

平成29年11月(45週から48週:11月6日から12月3日)に県内で発生した警報および注意報は次のとおりです。


感染症流行の警報・注意報状況
第45週
(11/6〜11/12)
第46週
(11/13〜11/19)
第47週
(11/20〜11/26)
第48週
(11/27〜12/3)
手足口病 【警報】
県全体
宇都宮市、県南
【警報】
宇都宮市、県南
【警報】
宇都宮市
【警報】
宇都宮市
伝染性紅斑 【警報】
県西
【警報】
県西
【警報】
県西
インフルエンザ 【注意報】
県南、安足



関連データ

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