結核・感染症発生動向調査情報について

これは、県庁保健福祉部が平成29年6月15日に県政記者クラブに対し発表した提供資料の内容です。


栃木県において報告が多かった主な疾病(定点把握週報疾病)

  1. 感染性胃腸炎は、前月に比べ報告数が0.92倍とほぼ同様の水準で推移しています。
    前年同期に比べると、報告数で1.49倍とかなり高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  2. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、前月に比べ報告数が1.63倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期と比べると、報告数で0.90倍とほぼ同様の水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、ほぼ同様の水準で推移しています。
  3. 咽頭結膜熱は、前月に比べ報告数が2.92倍と大幅に高い水準で推移しています。
    前年同期と比べると、報告数で2.29倍と大幅に高い水準で推移しています。
    全国的には、過去5年間の同時期と比較して、やや高い水準で推移しています。

病気の予防解説


疾病名 梅毒
疾病の特徴や症状   梅毒トレポネーマの感染によって引き起こされる性感染症です。
  感染経路は、感染者との性行為です。まれに血液感染や、感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する母子感染もあります。
  3〜6 週間程度の潜伏期を経て、経時的に様々な症状が現れます。その間、症状が一時的に軽快する場合があり、治療が遅れる原因となっています。第T期梅毒では感染した部分にしこりや痛みのない潰瘍などの症状が現れます。第U期梅毒では、梅毒特有の皮疹や発熱、倦怠感など全身に症状が現れ、晩期梅毒では、ゴム腫、心血管症状や神経症状などが起こります。
疾病の予防対策など   梅毒の治療は、ペニシリンの内服が基本となります。早期に治療を始めることが重要です。
  他の性感染症に感染すると、梅毒に感染しやすくなりますので、性感染症の治療は最後までしっかり行う必要があります。
  梅毒の予防は、感染者との性行為を避けることが基本です。コンドームの使用は、予防効果が示唆されていますが、完全に予防できるわけではありません。特に不特定多数との性行為は避け、気になる症状がある場合には、パートナーとともに検査を受けることをお勧めします。

疾病名 咽頭結膜熱
疾病の特徴や症状   アデノウイルスの感染によって引き起こされる感染症です。
  感染経路は、通常飛沫感染や手指を介した接触感染で、結膜や上気道から感染します。プールを介した場合は、結膜からの直接進入と考えられています。夏期の流行では、小児の割合が多い疾病です。
  5〜7 日間の潜伏期の後、発熱、頭痛、食欲不振、全身のだるさ、のどの痛み、結膜炎を伴う症状が3〜5 日間続きます。眼の症状は通常、片側から始まり、その後他方にも出現します。   
  基礎疾患がある方、乳幼児、高齢者では重篤化することがあります。
疾病の予防対策など   治療は対症療法が中心となります。
  咽頭結膜熱の予防には、感染者との接触を避け、手洗いを励行してください。プールの前後には、シャワーをきちんと行い、他の人とのタオル・ハンカチの貸し借りは避けてください。プールの塩素濃度を適正維持することも重要です。

(参考)国立感染症研究所

感染症流行の警報・注意報

平成29年5月(18週から22週:5月1日から6月4日)に県内で発生した警報および注意報はありませんでした。


関連データ

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